バイタルサイン
デイサービスでは朝、利用者様をお迎えした時、すぐに車中で検温し、デイサービスに

到着後、利用者様へ再度測定することをお伝えし体温(再測定必要時) 脈拍 

血圧 呼吸状態を順次測っていきます。この各測定は生命維持を把握するために

極めて重要な表示で「バイタルサイン」と呼びます。

(正式なバイタルサインは上記4項目に加え意識状態、尿量を加えたものです。)




〇体温測定

  体温は測定する部位により大きく4か所に分かれ部位に適した体温計を用います。

  1 ワキ  2 口  3 直腸  4 耳  

  ワキで測定するのが一番看便で、また安全であるためもっとも多く用いられている

  方法で体温計はワキの前下方から後上方に向けて挿入します。

  食事や運動、入浴あるいは興奮後は少なくとも30分〜1時間は安静にしてから測定

  します。測定部位により体温の差異は  直腸>口>ワキ となります。



〇脈拍の観察

 脈拍は手首の親指側を通る橈骨(とうこつ)動脈で観察します。まず両側の橈骨
動脈を

 同時に触れて脈拍の左右差を調べ、その後一側で観察を続けます。

 その後総頚動脈でも脈拍の観察を行います。この場合は必ず同時に触知せず、左右

 別々に観察します。

 橈骨動脈での脈拍


  触知   両側同時に触知して、その後に一側で触知

  観察が必須の項目    1 脈拍の左右差 2 脈拍数 3 リズム  4 緊張
       追加の項目    5 大きさと遅速  6 橈骨動脈の性状

 脈拍数の異常は、頻脈(100以上/分)または徐脈(59以下/分)となります。

    老人では80/分以上を頻脈という

 リズムの異常は、呼吸性不整脈・期外収縮・絶対性不整脈のいずれかを考えます。

 


〇呼吸の観察

 呼吸の状態は、呼吸数(正常 16回〜20回/分) および呼吸の性状について

 観察します。

 この観察は、脈拍の測定時に行います。

  異常呼吸の種類

   ・呼吸数と呼吸の深さの異常

     頻呼吸 (24回以上/分)

     過呼吸 kussmaul呼吸

     徐呼吸 (11回/分)

   ・呼吸のなめらかさの異常

     喘鳴性呼吸

     閉塞性呼吸

     喘息性呼吸

   ・その他 
 
  
   SPO2のとらえ方

    パルスオキシメーターとは

    手や足の指に取り付けたセンサーによって、経皮的に動脈の拍動による透過光の

    吸光度の変化を分析し、動脈血酸素飽和度を連続的にデジタル表示する機器

    動脈血酸素飽和度とは

    血液中の酸素の量を表したものと考えると分かりやすい。血液中の酸素は

    肺によって大気中の酸素と血液中の炭酸ガスの交換によって取り込まれる。

    取り込まれた酸素は血液中のヘモグロビンと結合して酸化ヘモグロビンとなる。

    血液中の酸化ヘモグロビンが多くなると血液の色は赤くなる。また、末梢組織で

    酸素を消費し、代謝の結果として炭酸ガスを取り組んだ還元ヘモグロビンは

    青黒くなる。パスルオキシメーターはこの2つのヘモグロビンに特定の波長の光を

    当てて、その吸光度を測定・計算している。


〇血圧測定

 間接測定法には、水銀血圧計、アネロイド血圧計を用いた触診・聴診法と、自動血圧計に

 よる方法があります。

 上腕の血圧は緊張のない状態で測定する必要があります。

 
   知っておきたい平均血圧と脈圧

   1 脈圧=上の血圧−下の血圧(40〜60)

     60以上は要注意、心臓に近い太い血管に動脈硬化の傾向

   2 平均血圧=(上の血圧−下の血圧)÷3+下の血圧(正常90未満)

     90以上は要注意、心臓から遠い血管に動脈硬化の傾向

   脈圧・平均血圧どちらが異常でも動脈硬化が進んでいる→心臓に負担

   がかかり血圧が上昇し、血管が詰まりやすく破れ易くなる悪循環に。


   血圧は一日の中で大きく変動しています

   一般的に血圧は朝から上昇し、夜に下がる傾向にあります。交感神経と副交感神経で

   体のバランスをとっています。一般に、日中は交感神経が活発になり、心臓の拍動が

   促進され血管が収縮するので、血圧が上昇すると言われています。

   そこで心掛けたいのが交感神経のスイッチが入る朝の血圧上昇を緩やかにすれば、

   一日の平均的血圧は安定しやすい傾向にあります。


   では緩やかにスイッチを入れるには

   1 よい睡眠をとりましょう

   2 朝起き上がる前に軽い体操をしましょう

   3 カーテンを開け体に朝の光を浴びましょう

   4 朝食は一日の始まりのリズムを作る大切な時間です。
     毎朝同じ時刻に起きましょう

   5 血流をよくして心臓の負担を軽減しましょう


   
   難しく思われますが、バイタルサインを常に注意し、利用者様の健康を

   手助けしております。