認知症のお話
認知症への取り組み

デイサービスセンター笑楽房で取り組んでいることはいろいろとありますが、大切なことと

して、認知症への取り組みがあります。



現在、衆知の通り長寿に伴い、認知症の方が多くなっており、残念ながら現代の

医学では認知症を完全に治癒させる治療法は確立されていません。

しかし、近年は新薬が登場するなどし、治療内容と効果は各段に進歩しつ
つあります。

薬物療法が行われる一方で食事療法、作業療法、日常生活の指導などといった非薬物

療法を続けるのも非常に有効です。

治療薬を用いながら、脳の知的機能がこれ以上低下しないよう、人との交流をもったり、

脳を使う作業やゲームをしたり、また適切に休息を取り入れることが知的能力を健康に

維持します。




笑楽房では脳トレ−ニングとして、パズル、彩絵、計算などいろいろと個別で行っており、

また各種ゲームを集団レクリエーションとして取り組んでいただき、楽しみながら脳を刺激

して活性しています。その他折り紙なども好みに合わせ個別で行っていただいています。

デイ内では素敵な音楽が一日中流れ音楽療法にも取り組んでいます。なつかしい音楽に

口ずさみ、音楽とともに当時の思い出に触れていただいています。

なお、興味のないものや参加することに拒否がある場合には無理強いせず、焦らず

ゆっくり参加を促しています。

抱え込んで悩んでいませんか!

「あら、もしかしたら認知症?」 家族は急に不安になりますよね。本人はもっと前から不安な

毎日を過ごされています。

普通に出来ていたことが難しくなり、何に怒っているのか分からず、感情コントロールが出来

ないなど・・・認知症になったらすべてが分からなくなってしまうと思っていませんか?でも大丈夫。

認知症は様々な原因と症状があり、早期発見で適切な診断・治療・ケアを受ければ、本人も

家族も穏やかな毎日を過ごすことができます。ただ、残念なことにお会いする時はかなり進行し、

大切な時間が過ぎているのが現状です。

なお、認知症と思っていたら他の病気などが潜んでいることもあるので先生にご相談を。

こんな様子が見られたら要注意

「老化現象」と「認知症」の物忘れとは違います。

老化現象   うっかり約束を忘れてしまったり、印鑑をどこにしまったか忘れてしまったなど。

         約束したこと、印鑑をしまったということは覚えており、それを忘れてしまった

         ということは自覚しています。

認知症     約束したこと、印鑑をしまったこと自体を忘れており、自分が忘れているという

         自覚もありません。そのため怒ったり、つじつまを合わせる作り話をよくします。

こんな言動が見られたら要注意です

気付きポイント1  最近、物忘れが多くなった

              電話の相手を忘れる 同じことを何度も言う しまい忘れ・置忘れが多い
              財布・通帳・衣類などを盗まれたと疑う

気付きポイント2  判断力・理解力の低下が顕著に

              同じものばかり買ってくる 買い物の時大きなお金でしか払えない 計算を間違える
              料理が出来なくなった 片付けられなくなった 会話の途中で言いたいことを忘れる
              新しいことを覚えられない テレビを見ても内容が理解できない 運転ミスが見られる

気付きポイント3  時間・場所が分からなくなった

              約束の日時や場所を間違える よく知っている道も迷う 曜日や月日が分からない
              朝晩の区別がつきにくくなった 冬なのに夏服を着たり、着るものの順番がおかしい

気付きポイント4  人柄が変わったように思える

              怒りっぽい 周りを気遣えなくなった 前より頑固になった 失敗を他人のせいにする
              周囲から(知人や友人)「最近様子がおかしい」と言われた

気付きポイント5  不安になりやすい

              一人になりたがらない 外出する時に何度も持ち物を確かめる 
              「自分は変になった」と家族に訴える

気付きポイント6  意欲が低下した

              下着を替えない 身だしなみに気をかけない・趣味や好きなテレビに興味を示さない
              塞ぎこんで何もやりたがらない

誰よりも不安で孤独なのは本人自身です

本人の気持ちと家族の気持ち・・・・ずれていませんか? もしかしたら・・・・と思う自分に、とっても不安を

感じています。ある方は娘様の思いを忘れないようにメガネケースに娘様より贈られたメッセージを入れたり、

「今日は何日」と何度も確認される方もいます。その方のポケットには沢山の日付入りのメモが入っています。

日々の不安・怖さ・・・・・想像してください。






認知症と睡眠    

睡眠障害のある認知症患者は夜間徘徊などさまざまな異常行動がみられ、心理的にも

経済的にも介護負担を増大させているのが実情です。今後在宅介護はさけては通れません。

家族が先に悲劇に陥ることなく在宅介護を継続可能にするため睡眠は大きな問題です。

認知症患者の睡眠問題の特徴を知れば、その対処法・予防にヒントが得られます。

一般の高齢者でも年齢とともに睡眠は浅くなり、夜間何度か目覚め、トイレの回数も増えます。

そのため日中の眠気も強まり昼間のうたた寝が増えます。
 
認知症に特有の3つのハンディーキャップとは

1 目覚める力が低下
 

                多数の神経細胞が変性(死滅)してしまうが、覚醒状態を維持する神経細胞が
                
                ダメージを受けることも少なくありません。そのため一見しっかり目覚めている
  
                いるように見えても簡単に意識障害(もうろう状態)に陥ってしまいます。

                ある種のタイプの認知症では頻繁にもうろう状態に陥り幻覚(幻視)が見える。

2 眠る力が弱まる   

                眠る力は日中の運動・精神活動に影響されます。心身をよく使えばよく眠れる。
               
                ところが自宅や施設で行動が制限され運動量も社会活動も乏しくなります。

3 体内時計が壊れる  

                アルツハイマー病では発症のごく早期から体内時計(視交叉上核)の細胞が死滅

                するため睡眠覚醒リズムが乱れます。私たちが受けている日光は強い覚醒効果

                があり、体内時計の調整作用もパワフルですが日光を受ける機会が極端に少なく

                なるとダメージを受けて体内時計は不安定になります。

地味な解決方法ですが、継続し進行を抑制し、また予防に努めてください

1 朝カーテン・窓を開け日光浴をしましょう。

2 コミュニティー活動・社会参加をしましょう。

                デイサービスへ行ったり、コミュニティー活動・社会参加で、日中の覚醒度が

                上がりメリハリのある生活リズムを維持しましょう。