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ヨモギ トウキ ジオウ

ヨモギ
 

本州、四国、九州、朝鮮などの山野でごく普通に見られる多年草。
地下に根茎を横走し、さらにほふく枝を出してのび、各所から芽を出して広がる。
根生葉は楕円形で羽状に深裂し、破片は59片、欠刻あるいは不整のきょ葉がある。
茎生葉は長楕円形で裂片の欠刻がなくなり、上に行くにつれて単純になる。
葉柄の基部に仮托葉がある。
茎葉ともに毛が多く、葉の下面には白毛が密生している。9〜10月ごろ、茎頂、枝先は
複総状の花序となって、管状花だけからなる小頭状花を多数つけ、下向きに開く。
葉を艾葉(ガイヨウ)といい、漢方で消炎、収れん、止血、止潟、温経薬などとし、腹痛、
下痢、下血、月経不順、子宮出血、胎動不安など、さらに慢性肝炎、慢性気管支炎、
細菌性下痢、マラリアなどに応用されている。(用量1日5〜8g)粉末、生の葉の汁、
あるいは濃厚な煎液を外用して、湿疹、虫さされなどに用いる。
乾燥した葉をつき砕いて、ふるいにかけると、柔毛が綿のようにかたまって残ってくる。
これを艾(もぐさ)といい、灸に使われる。草餅やショウブとともに風呂に入れたりして
昔からなじみの深い多年草。

成分:シネオール、アルファーツヨシ、セスキテルペン、アデニン、コリンなど
蛋白質 ミネラル ビタミンABCD 脂肪 タンニン 消化酵素など

薬理効果:止血作用 ヒスタミンの毛細血管透過性を抑制
殺菌、抗菌作用(グラム陽性菌、真菌など)
鎮痛、止よう効果


トウキ
 

本州中部以北の山地に自生し、北海道、奈良、和歌山などの各県で広く栽培される多年草。
茎は直立してよく分枝し、茎と葉柄は紫黒色を帯びている。
高さ6090cmになる。葉は互生する2〜3回3出の複葉、小葉は皮針形ないし卵状皮針形で
鋭尖頭。鋭い重きょ歯がある。質はやや厚く無毛で上面は濃い緑色で光沢がある。
根生葉の葉柄は長く上に行くにしたがって短くなる。葉柄の基部は長いさやになり、
わずかに茎を抱いている。7〜9月頃枝先にきわめて多数分枝する複散径花序をつけ、
白色5弁の小花を多数、ほぼ1平面上に開く。全草に特有の強い芳香がある。
根は太くて短い主根から多数分枝する。
根を湯通しして乾燥したものを当帰と呼び、貧血、諸瘡瘍、冷え症、月経異常、不妊症、血の道、
四肢、腰部の冷痛、鈍麻などの更年期障害、ヒステリー、頭痛、不安など婦人病薬として用いられ、
家庭薬の原料となり浴用料にもよく加えられている。漢方では温性浄血、鎮痛、強壮薬として
よく用いられる。

種類:北海道ではオオブカトウキとセリ科植物との交雑によって育成されたといわれる
ホッカイトウキがあり広く栽培されている。
主成分:リグスチライト、ファルカリノール、ペクチン、サクロール、イソ サクロール、
β−サイタステロール、アラビノガラクタン、その他
適応:血液の働きを調和する。婦人薬として使用されることが多くまた、入浴剤としてよく加えられている。
薬利作用 :中枢抑制作用、解熱鎮痛作用
血液凝固抑制作用、抗炎症作用、免疫賦活作用


ジオウ
 

ゴマオハグサ科アカヤジオウ・カイケイジオウなどの根 いずれも中国原産の多年草。
中国、韓国、奈良県などで栽培されている。
アカヤジオウは根元から長楕円形の葉を出し6〜7月頃1530cmの花茎を直立し、
葉をまばらに互生して、頂部に淡紅紫色の花を数個つける。花冠は鐘状で浅く5裂し、左右対称。
根は赤褐色で太く、地中を横にはう。カイケイジオウはやや大型で、葉も大きく花穂は長くなり、
総状花序となる。根は著しく肥大して径36cmになる。
肥大根をそのまま(生地黄)、ただちに乾燥したものを(乾地黄) 、あるいは乾地黄を酒と共に
蒸器に入れ、黒色になるまで蒸し、乾燥したものを(熟地黄)など種々の形態で用いる。
日本では乾地黄を地黄(ジオウ)としてよく用い、中国熟地黄がよく用いられる。
乾地黄はやや苦く、熟地黄は甘い。
黄地黄は主に止血、利水薬とし、乾地黄と熟地黄は漢方で補血、強壮、強精、解熱薬とし、
陰虚、発熱、糖尿、吐血、月経不順などに用いる。

成分:カタルポール、β−シトステロール、マンニトールのほか糖類が多いが、ショ糖は少ない。
薬利作用:血糖降下作用、血液凝固の抑制作用、利尿作用、緩下作用
適応:血液に関連して起こる症状、水分代謝、循環障害に関連する諸症状