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年令による変化

年令による好発部位の変化

アトピー性皮膚炎は生後2〜3ヶ月頃に顔からはじまり、徐々に体、手足に広がり、肘、膝の
内側などに治りにくい湿疹が生じて慢性に続きます。

10才以上になると自然に軽くなりほとんど治ってしまう人も多いのですが、最近、大人になっても
上半身や顔の湿疹がなかなかよくならない人が増えてきています。

原因はまだ完全には明らかになっていませんが、遺伝性に皮膚の乾燥とバリア機能の低下があり、
アレルギーを起こしやすいアトピー素因を持つ人に、汗やホコリの刺激、食事やダニのアレルギー、
精神的・肉体的ストレスが悪化因子となって生じていると考えられています。


アトピー素因は遺伝する

生体が何らかの物質に対して抗体(IgE)をつくりやすく、過剰に反応しやすい体質。これをアトピー素因
と呼びますが、これによって起こる疾患は、その発症部位や症状により気管支ぜんそく、
アトピー性皮膚炎、じんましんなどと病名が異なります。これらの疾患は遺伝子的・家系的要因が強く、
同一家系内しばしば見られるのが特徴です。

ある統計によれば、ぜんそく児の47%は三親等以内にぜんそくの人を持ち、26%は三親等以内に
他のアレルギー疾患の人を持つと報告されています。つまりぜんそく児の73%の家系内に、何らかの
アレルギー疾患を持つ人が存在するわけです。逆にいえば家系にこうした素因を持つ人は、
いつアトピー性皮膚炎にかかるかもしれないのですから、日頃から注意することが必要です。


年令により症状が変わります

アトピー性皮膚炎は、年齢により症状や発症部位が
異なります。



乳幼児(1歳未満)

1歳までの顔の湿疹……さほど心配することはない
1歳超えても顔の湿疹(アトピー)……強いアトピーと
考える。
  1. 主に顔に症状が出ます。まだ十分に発達していない赤ちゃんの皮膚は抵抗 力が弱く、食べこぼしやおむつの中の排泄物、カンジダ(カビの一種)など が皮膚を刺激して、湿疹の引き金になると考えられています。
  2. 頬や口のまわりに赤いブツブツができてかゆがります。
  3. ジクジクとした湿疹になるとともに、赤い発疹が体に出ます。
  4. この頃から早くも卵やダニのアレルギーが見られることもあります。

幼児期
(2歳まで)




  1. 顔や胸、背中に、とてもかゆい赤色丘疹(赤いブツブツ)ができます。
  2. 背中や腕に、鳥肌のような白い丘疹ができます。
  3. 耳切れが起こることもあります。

小児期(3〜13)



  1. 背中や腕の皮膚がザラザラし、皮膚炎全体が乾燥しています。
  2. 肘、膝の裏側の汗のたまりやすいところに、赤くてかゆい湿疹ができます。
  3. カユミはとても強く、ひんぱんにひっかくため厚ぼったい皮膚になります。
  4. とりわけ冬、皮膚が乾燥します。
  5. 足の膝下伸側に魚鱗癬様(魚のうろこのような皮膚)の症状が出ます。



成人期(14歳〜)



  1. 顔が赤くなり、頚部に色素沈着を起こし黒ずみます。
  2. 全身がザラザラして湿疹をともない、ひどいかゆみが続きます。
  3. 冬は皮膚が乾燥して、カサツキます。